製品が3,000個、不良になりました !
ラボバルデを立ち上げるずっと前、
新社会人だった頃の私は、 右も左もわからないまま1型あたり約50万着も製造する大手アパレル貿易会社に入社しました。
そこで目にしたのは、作っては捨てるという大量生産と廃棄の繰り返し。
強い虚しさを感じたことが、サステナブルなブランドを作ろうと決意したきっかけでした。
ものづくりの現場は、本当にトラブルと不良品の連続です。
会社員時代も、一度の事故で少ない時で3,000着、多い時では10万着もの不良品が出たことがありました。
それほどの事故になると、社内の緊急事態という領域を超えて、チーム全員が半ば「悟りの境地」に至ってしまうほどです。
1次から7次までのサンプルを細かく確認し、何度もQC/QA(品質管理・保証)を行い、外部の検品業者まで入れても、予期せぬトラブルは容赦なく起こります。
会社員ならまだしも、自分でブランドを運営している今は、規模は小さくてもその損害をすべて自分で背負わなければなりません。
そのプレッシャーは相当なものです。
「心配事の大半は起きない」なんてよく言いますが、ものづくりのトラブルに限っては、まったく予想もしていない時に突然やってくる“バッドサプライズ”のようなものです。
もちろん、ラボバルデにも大きなピンチがありました。
以前、大量発注をした際に商品の大半に不良が発生してしまったのです。
何度も頭を抱え、苦難を乗り越えた末に、なんとか完璧な商品へと仕戻すことができました。
また、少しだけ仕様に届かなかった商品はオフィスに保管しておき、自社で小さなフリマを開催したり、
一昨年には福祉施設や児童養護施設からのご要望を受けて寄付を行ったりもしました。
そんなある日、友人から心温まる話を聞きました。
友人が友達とカンボジア旅行に行った際、そのお友達が、今ではもう販売していないラボバルデの服を着ていたそうです。
詳しく聞いてみると、その方のお母様が白血病小児がん協会の事務局長をされていて、協会のチャリティーフリマで購入されたものだったとのこと。
店頭で売れなかった商品が、巡り巡って誰かを助ける寄付金に変わっていたなんて ……本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました !